2014,Sept,14,00:49

再会

西武線で泣いていた。音楽を聴いて涙を流したのは何年ぶりだろう。

仕事を終えて帰宅する途中だった。周囲のほとんどは携帯を見るか目を瞑るかしていたみたいだったけど、周囲の目が気にならないくらいに、嬉しかった。

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彼女に教えてもらった、俺と彼女をつないでいたその音楽は、一人だけになった後、長い時間をかけて俺の音楽になっていった。
その頃の記憶は自分でも不思議なくらいに欠損している部分もあるのだけど、狭い部屋で起き上がれないまま横になって、24時間小さなボリュームで彼らの音楽だけが流れ続けていたその風景は今でも思い出す。
生活というよりは俺の人生そのものにその音楽は寄り添ってくれて、そのおかげで手放さなかったいくつかのもののおかげで、今の東京での生活がある。
その新しい生活、新しい環境、期待と不安、そんな中で彼らは再発をしてくれた。

死んでいる方がマシさ
生きているよりマシさ

その蓋を開けてみたらどうだ。どうしようもないほどに戸惑いと自己嫌悪にまみれた再会の曲じゃないか。
もう君と話すには 俺はショボすぎて
簡単な言い訳も 思いつかないんだ
戸惑いの奥にある 強い不信感を
はね除ける 力が残ってたらいいのに

君と居られたのが 嬉しい
間違いだったけど 嬉しい
会えないのはちょっと 寂しい
誰かの君になってもいい 嬉しい

この思いを、心情を俺は知っている。こういう再会を知っている。まさにこの春から夏に果たしてきたばかりだ。
恋人だった人、友達だった人、地元で別れてしまった人、色々な人と、今年は会うことができた。
嬉しかった。嬉しかったけど、寂しさが大きかった。後悔も悔しさも動揺も迷いも何もかもがあった。俺はやっぱりまだ、数年前の負債を払いながら生活しているということを思い知らされた。生まれた街に帰ってもその景色が辛かった。
それをこんなところで、こんな形で掬い上げられるとは思わなかった。救われるなんて大げさなもんでもないんだけど、そこにいたのはやっぱり彼らだった。ただただ胸の中が綺麗に洗い流され、涙が溢れてきた。

これは俺の音楽なんだ、やっぱり。

written by DITA | 音楽

2009,Dec,29,02:32

死ぬまでRock?

syrup16g
DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECT
発売日:2009-12-23


1999年TiNSTAR RECORDSからリリースした初CD音源『Free Throw』〜2008年ユニバーサルシグマからリリースした『syrup16g』まで8枚のCD、1stアルバム『COPY』発売前夜に新宿JAMで行われた弾き語りライブを収録した未発表音源CD『the JAM』。そして限定リリースで現在廃盤となっているDVD『BLACKSOUND』。合計10枚のコンプリートボックスセット。
さらに歌詞と写真を掲載した60ページにおよぶメモリアルブックと、『COPY』のジャケット原画ポスター、「遅刻死」の復刻ステッカーも付属。
*以下、収録ディスクタイトル
ディスク1『Free Throw』
ディスク2『COPY』
ディスク3『coup d'Etat』*Mー1「AnotherDayLight」はCD『coup d'Etat』未収録楽曲です。『coup d'Etat』アナログ盤に収録されており、今作収録となります。
ディスク4『delayed』
ディスク5『HELLーSEE』
ディスク6『Mouth to Mouse』
ディスク7『delayedead』
ディスク8『syrup16g』
ディスク9『the JAM』(未発表LIVE音源/2001.10.7 新宿JAM)
ディスク10『BLACKSOUND』(DVD)

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おもえばシロップはずっと弱いままだったんだな。君や俺やその他、不特定多数のリスナーと同じように弱いままで、自身の闇や傷を抱えたままずっとシーンで闘っていたんだなって思う。何ら鎧を纏おうとせず、裸のままで真っ直ぐ彼らは立っていた。

ART-SCHOOL/木下理樹

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Syrup16gと出会ってからの日は浅い。
ヘヴィに聴き始めた頃にはもう彼らは解散してしまっていた。

それでもやっぱり、この記念碑的なコンプボックスが発売されると聞いた時は
彼らはもう終わったんだという事実を突きつけられた気がして、少し悲しくなった。

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誰かに教える時、「暗いよ。」と、端的に説明する。

もっと器用に、上手く音楽をやることだってできたはず。
けれど彼らはそういう方法を選ばず、音楽・ロックというフィールドで、ただ正直に、格好をつけず、闘っていた。
そんな彼らの呈示する弱さ、闇、フラストレーションが聴いていて心地よく感じられたのは
時に俺の行く先を解ってそこで待っていてくれているように感じられたのは
俺も同じように弱い人間だからだろう。
そして恐らく、彼らに惹き付けられた多くのリスナー達も、同じように。

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愛されたいだけ 汚れた人間です
卑怯モンと呼ばれて 特に差し支えないようです

これは僕の作品です 愛すべき作品です
誰に何言われても 怖いものなどありません

ex.人間


そんな彼らの最後の作品だから
彼らがこの世界で、裸で、必死こいて、正直に闘っていたんだという事を示す、いわばしるしなんだ。これは。
これで彼らは"過去"になる。
"かつてSyrup16gというバンドが存在した"という、このしるしをここに突き立てて。
それでいいじゃないか。

そう自分を納得させて、予約しておいたもの(メーカーの発送が遅れて一日ずれた)をHMVで受け取った。

自分には、この重みだけでいい。
このずっしりとした黒い箱の重さだけ、覚えておこう。

written by DITA | 音楽

2009,Dec,26,01:07

夢はサンダーバードで

週末雨上がって 街が生まれ変わってく
紫外線波になって 街に降り注いでいる
不安になった僕は 君の事を考えている

遠く彼方へ 鳴らしてみたい
響け!世界が揺れる!
言わなくてもいいことを言いたい
まわる!世界が笑う!

words by 志村正彦

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「虹」。俺が最初に出会ったフジファブリックの曲。
聴いてるだけで泣きそうになる。ああもう、昨日酒飲み干すんじゃなかった。

死は完結してていい。死者はどこにもいかない。
けれどもっともっと、あのもったりした声で、色んな言葉で、音楽を聴かせてほしかった。


written by DITA | 音楽

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