2009,Nov,25,13:26

羽を開いて 光の射す方へ

もう2,3年、同じ居酒屋でアルバイトをしています。
接客は割に嫌いじゃない方だけれど、どうしても会社の飲み会の幹事だけは好きになれない。

予約の電話の段階や、上司の機嫌を窺う時の態度やとは裏腹に、引きつった頬をこちらに向けて飲み物の準備のタイミングまで横柄に指図してくるその人を見ていると、なんだかこちらまで情けなくなってくる。

飲食関係者のセミナーに行くと、「会社の飲み会の幹事は仕事の出来ない人間」と言われることがあります。
この言い方はさすがに短絡的に過ぎるけど、要約すると、高々飲み会のまとめで不手際のないよう必死になって褒められようとしているような人間は、些細な失敗に臆する、とるに足らない人ということ。

何もそこまで強い偏見を持ってるわけではない。
けれどそんな小さなことに腐心するような日常は、嫌だなと思う。

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将来の夢、と今言うと、どう聞こえるだろう。
少しはイノセントで聞こえが良いかもしれない。
こんな歳の人間がこんな言葉を使うのは情けないかもしれない。

なんだか最近ぼんやりと、何年か先にこうありたいというイメージが湧いてきました。
具体的にどこでどんな仕事をしてとかではないけれど
散々回り道をした自分が今持つのは、たまに小説に出てくるような、お父さんみたいになりたい、というささやかなイメージ。

例えば、仕事が辛い時、つまらない時
例えば、人生の目標、自分の立っている場所を見失ってしまう時
自分の近くにいる人に支えられて、その人のために必死になって

そういうことのできる人たちと共に過ごしたい。と思う。

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一番信頼している作家は誰かと問われたら、迷うことなく村上春樹と答えます。
その彼が心理学者、河合隼雄との対談の中で、人と人との関わり合いについて、次のように言及したのを見かけました。

「あなたの言っていることはわかるわかる、じゃ、手をつなごう」というのではなくて、「井戸」を掘って掘って掘っていくと、そこでまったくつながるはずのない壁を越えてつながるというありように、ぼくは非常に惹かれたのだと思うのです。

人はそれぞれ孤独なもの。だから殻の中に入って孤独と一緒に生きるのが良いのかというと、決してそうではない。
人と人との関わり合いというのは本当に本当に難しいことだけれど、それでも。

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ちょうど1年ほど前、そばに二人の女がいました。

一人は、(3,4年間一緒にいて、1年間離れてようやく気がついたのだけれど)救いようもない馬鹿な女。
その人並み程度には人目を惹く外見の中身は虚しい程に空っぽで、人並み程度には悲しみに打ちひしがれたり些細な喜びに身を任せることはできても、大前提の自身の言動の重みや他人の人生、そもそもの人とのコミットメントの深さ・重要性に気づく頭のない人間。

今ここでこう言い切ってしまうのはフェアじゃないだろう。誰もが自分に必死だった過去のある時点を持っているものだし、そこからそれぞれ異なった様相を呈していくものだから。
数年間をかけて、彼女は周囲に比してつまらない人間になっていった。

そんな彼女と、長い間正面からぶつかって関わってきた。
自分の事と同じくらいに他人の事も考えたし、おかげで痛い目や煩わしい目も何度となく見た。

気づくのが遅かったのだろう。
あの頃自分は自身の身体も時間も際限のないものだと思っていたけれど、気づけばこんなにも減っていた。
今となっては「今にして言えば」でしかないのだけれど、少なくとも今よりは少し早く、気づくべきだった。

最終的に言えば、彼女から学んだ事は3つだけです。
愛は憎しみに変わるという事、セックスの仕方、そして、深いところで手を取り合おうと努力しても相手が足りておらず潜れないんじゃ意味を欠いた摩耗になるという事。


もう一人は、今年の6月に別れた女。
人一倍弱い分、人より深く深く考える彼女は、身体は減らなくても心はすり減る、すり減った分は戻らないということを教えてくれた。
決して長いとは言えないけれど一緒に過ごした中で、楽しい思いや気持ちの良い思いもしたし、色々なことを彼女から学んだ。これは自分だけだったかもしれないけれど、確かな予感のようなものもあった。

最終的に、俺たちはだめになっちゃったけれど
今の自分は、「私のせいで」と言っていた彼女に、それが間違いであることに早く気づいてほしいと願うのみ。



つい最近まで、どうしてもこの二人との過去がまとわりついて苦しかった。
明確な相関図はなくとも複雑な因果関係の成れの果てに今のこの現状があるのが、本当に辛かった。

今、窓際の椅子に腰掛けて、こうして晴れ渡った青空を仰ぎ見てみる。
ついこの間までは、ホームに滑り込んでくる地下鉄でさえ目を閉じてやりすごさなきゃいけないような状態だったけれど
突然少し、ふっきれた。少しだけでも前に進もう、と。


馬鹿な方の女は少し前にも約束事のような言葉を交わしたけれど、どうせまた忘れてるのだろう。
そう思うとはらわたが煮えくり返りそうだったけれど、もういいさ。
諦めと言えば良いのだろうか。俺はもうあいつに何も求めない。許そうと努めもしない
こちらがどれだけ誠心誠意関わったって、狡猾で弱い彼女が相手じゃ阿呆臭いだけだ。
いつかみたいに「互いに成長し合える関係」だとか形だけほざきながら適当な展望を追いかければ良い。

もう一人の女は、上手く言えないけれど、またどこかで旨い酒を飲めたらと思う。
吹っ切れたと言えば嘘になる。
本当はここ最近辛すぎて来月東京まで行こうかと思っていたけれど、やめるかもしれない。わからない。
逆にもう少し元気が出たら連絡でもしてみようかと思う。
きっとこの先、自分の中のどこか大切な部分は、彼女のためにぽっかりと空いたままなのだろう。
レストランの奥の静かな席に、ひっそりとRESERVEDの札を立てておくみたいに。


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長々と書いてきた。
書きたくないようなことも、苦しくても、頑張って書いた。
これも必要なこと。

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next

http://dita.around-the-rainbow.com/



 



2009,Nov,25,08:54

デイパス

気の狂った様な 坂登って
錆びた黄色いチャリはそこへ捨てておけ

後悔や四季や あと流星の キラめく世界

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起きてすぐ、コーヒーメーカーで3杯分のコーヒーを淹れ、職場で拝借してきたお香を焚きながらブラックですするのが最近の日課となっています。

真っ白な新しい机の上に、有り余った時間や感情やを持て余しながら
何かしら文章を書きたい気分てのが常にあるのだけれど
なんだか上手く言葉に紡ぎだせない。だからこんな行く当てのない文章を垂れ流す。
うん、文章を書くのは好きだけれど。作家やライターにでもなれればいいけど私にはそんな能力もないけど。

腐りきったような思考の果て。
歌になんない日々は それはそれでオーケイってね。

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後悔や四季や あと流星の
君の好きなあの娘の 写真はもうここにはない
まあでもキラめく世界


 



2009,Nov,22,11:11

赤いトタン屋根の猫

最後の電話から幾日と、指折り数えるような私をあなたは女々しいと嘲笑するでしょうか。

でももう恋の捨て方なんて忘れてしまった。普通の恋や出会いの仕方を忘れたのと同じように。

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無力を嘆いては 誰に言い訳したいんだろう 卑怯なやつだな

words by 五十嵐隆

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怒りは腹で暴れさせるな、足に沈めて立って歩く糧とせよ、と言ったのは誰だっけか。
昨日は駅からの5分程度の距離で本当に倒れそうで、ひたすらこればかりつぶやきながら歩いた。

騒音が解け合う。光が交錯する。
今にもパチンと音がしそう。

生温い妄想ばかりが広がる。
妄想が人になければ人は生きていけないと思う。
けど妄想は人をどこかに運び得るのだろうか。それはわからない。


わからないけれど、遠心力みたいな力はやっぱりあると感じる。
今はもうその遠心力に振り回されっぱなしで、気が狂いそう。

気を違えた時には、パチンと音がした時には
どうなるのだろうね。

手をただ眺めたって、今手元にあるサイレース錠を全部飲み込んだって
死ねないのはわかっているけれどもさ。


 



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