2009,Aug,26,21:36

ACCURACY OF DEATH 〜Sweet Rain〜

伊坂幸太郎 「死神の精度」



@CDショップに入りびたりA苗字が町や市の名前でありB受け答えが微妙にずれていてC素手で他人に触ろうとしない――そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。
(文庫版 背表紙より)

以前読んだ「魔王」にちらっと登場した千葉さんが主人公ということで、読んでみた。

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「俺が、仕事をするといつも降るんだ」
「雨男なんですね」
「雪男というのもそれか」
「え?」
「何かするたびに、天気が雪になる男のことか?」
「可笑しいですね、それ」

雨男の死神、千葉。
このキャラクター設定が先ずニクイ。

死や時間を超越した存在である死神の視点で物語が進行していく。
これによって俺達の普段の日常が非日常性を帯びたように見えて(「異化効果」、というらしい。有名なものだと漱石の「吾輩は猫である」とか)
少し笑えてしまう場面もあれば、はっと思わせるような言葉もあり
どこかに書き留めておきたくなるような文章がたくさんあった。

また千葉の少し人間を理解しかねている性格が、シニカルでダンディな中にも愛らしさを加えていて
それが同時に「死」を扱うことの重苦しさを少し軽減していて、現代ファンタジーのような様相を呈している。

主人公が雨男ということもあり物語を通して雨が降り続いていて、それが「死の可否」の判決を下す対象に迫る死の予感を与える。
こういう風景描写も彼は巧い。殺人事件が起こる前の場面で天井に吊られるシャンデリアを描写するみたいに、ベタなことを自然にする。

連作としての面白味もあるし、彼独特のストーリーテラーとしての巧さも絶妙。
個人的には、少し語りすぎなんじゃないかと思うところもあったけど(何もミステリじゃないんだから全てを語ってしまうのも面白味に欠けるんじゃないかと思う)、まぁそれも読書慣れしてない人には良いだろうし、読みやすさという点でも良かった。


いやしかし、千葉さん格好良い。

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で読了ついでに、映画観てみた。

Sweet Rain 死神の精度



01】 【02

面白かったです。映画論評できる程映画をよく観る方でもないけど。
小説よりも千葉さんは少しコミカルだった。個人的には小説の方のキャラクターの方が好きだけど。

登場人物同士の関係性なんかもちと変わってて
小説を読んだ後でも楽しめた。

これはもう本当に現代ファンタジーという感じ。
ところどころ安い感じがしてしまったのは、まぁ、予算の問題だろう。むしろ映画はこういうのが好きだから良い。


金城武格好良いなー。

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先述の「異化効果」について少し

ちょっと思いついて検索してみた。これも異化か。
懐かしすぎてシリーズ全部観た。



このろくでもない、すばらしき世界。

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なんて、バイトのない休日の生活。





 

written by DITA | comments (2)| - | 読書感想文


2009,Aug,22,14:53

カモミールフレーバーの星、涙を拭いたなら。

久しぶりの遠出。

眠い頭と目だったけど
もう何度目かわからない東京行きのバスではなぜか眠れず

諏訪湖SAで突き抜ける晴天と湖の下で、スピッツを聴きながらモスバーガーに齧りついたのは、割りに今回の旅のハイライトだったりする。心中穏やかでもなく。


池袋のど真ん中にある水族館も、カラフルな異空間で色んな猫達にかまってもらったのも、
名古屋のとはまた違う監獄居酒屋も、良い酔いで歩いた生ぬるい調布の夜も、
昼間から飲んだ六本木の白ワインも、巨大な美術館で見た甘ったるい絵や光る写真の数々も、

良い思い出になるかな。東京も嫌な街になりかけてたけど。

帰りのバスは行きと往路と違い最初から最後まで眠れたから、良かった。本当に良かった。


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そしてデジカメの写真をアップしようと思い、PHOTOページのフォトアルバムフラッシュがFirefoxじゃ表示されないことに今更気付く。


というわけで目下メンテ中です。うぇ。






 

written by DITA | comments (0)| - | 最近の事


2009,Aug,18,00:06

404



昨日探し当てた場所に 今日もジャンプしてみるけど
何故かNot Found 今日はNot Found

ジェットコースターみたいに 浮き沈み

words by 桜井和寿

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昔、ネットが普及し始めた頃は、目当てのサイトにアクセスした時に何故かNot Foundという画面が出てしまう事がよくありました。ここ最近は少なくなったけど。

丁度それくらいの時代にリリースされた、Mr.Childrenの「NOT FOUND」という曲は、人の心の不確かさをこのインターネットの"Not Found"という現象に準えて書かれた曲。

最近はミスチルを聴く事もやたら"Not Found"が出る事も減ったけど、桜井和寿の無理矢理捻り出す様な高音が悲痛な叫び声みたいで、ダイレクトに苦悩の記憶に響くこの曲は今でも好き。

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あの日東京のバスで思ったことも名古屋のバスで思ったことも
今日名古屋のバスで思ったことも

全部確かなように思えたけど、案外綺麗さっぱり忘れてしまうもんで。


真実味のあることなんてそう見つからないし、真実味があるように思えた事もすぐに頭から零れ落ちてしまうだけのものだったなんてこともしょっちゅう。
生きることの困難さに比べれば、それに意味を乗せることが容易いように
自分の内のカオスを切り取って名前を付けるほうが簡単で。

それに惑わされっぱなしの人生。Syrup16gの「バナナの皮」みたいだな。

でもそれに惑わされっぱなしの人生で惑わすようなもので溢れてるのが世界なら
俺が池に落とし込んだあれらだって看過できないものなんじゃないか。

一瞬一瞬に浮かび上がる気持ちや言葉
些末?短絡?単純?盲目?本当に?
どうだろうね。俺にはわからない。


長い目で、揺るがずに、
確かに大事。
でもそれとこれとを使い分けてゆくものなのか?
上手に場面々々で適用できることが知性・知恵であり生きる力なのか?

そんな人だらけだったら世界はかっさかさになっちまうんじゃない?

人付き合いにしろ生き方の選択にしろ。


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多分俺に足りていないのは「総じて」考える事。多分。





 

written by DITA | comments (2)| - | 音楽


2009,Aug,14,06:55

静脈

2時間で目が覚めました。どうしたことだろう。

やることも食べるものも吸う煙草もお金も眠気もない。何もないって辛いね。

目覚めた原因は妙な夢。

会いたい人、会いたくない人、神宮、崖ぶちの会話、横文字の病気、研究室、犬の吠える声、
煙草、酒、傍受、動悸、そして地震・・・。

怖いことなんて何もなかったけど起きてもなお心臓が高鳴っていたのなんて、多分何年もなかったこと。

しかしまぁ、やれやれ、だ。今からどうしようか。

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夢、といえば、三島由紀夫の豊饒の海シリーズ

第一巻「春の雪」の主人公、松枝清顕が習慣としてつけていた夢日記。その内容が自身のその後の転生の物語の予言となっている。

その「春の雪」だけ大学の講義で読んでいて、それはまぁ普通の切ない恋物語なのだけど
解せない点もまぁ多かったけど良い作品だったし、続きも読んでみようと書店に赴いて

いやはやハマりました。

もう1度「春の雪」の再読に始まり、今は第三巻「暁の寺」を読了したところ。
既に3冊とも付箋がびっしりになっています。(この付箋を貼るという手法を最近思いついた)。

清顕の夢の謎が解決されたり、巻毎に生まれ変わる主人公とその観察者である本多繁邦の交錯が凄く面白くて、神秘的で。

仏教の唯識論や輪廻転生の話は少し難しかったりもするけど、それを差し置いても示唆に富んでいて良い本です。


次は最終巻の第4巻。


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ついでにもう一つ最近の些細な事。

ブラウザをSleipnirからFirefoxに変えてみました。
長年付き合ったSleipnirに別れを告げるのはどこか寂しい気もしたけど

初めから多機能なSleipnirと違い、アドオン追加で自分でカスタムするFirefoxも非常に良いです。

というか、高機能のSleipnirを長い間使ってきて、「あると便利な機能とその使い方」をわかっている分、Firefoxは大変馴染みやすい。マウスジェスチャとかね。
これから宜しくな火狐。


とついでに気分転換に、Windows全体の外観をガラっと変えてみました。
というか以前からXPのテーマに飽きて色々と変えていたのを、今度はMac OS風。

スクリーンショット


こんな事してるからPC重くなるんだけどね。今更デフォルトになんて。

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なんて、ここ最近の事。

狭い世界で生きてんねぇ。本当。


今日は給料日!





 

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2009,Aug,12,03:26

地震の日

昨年末に逝った祖父の初盆。

大きな家と大きめの借金と共に残された祖母と叔母の新しい住まい。
午前中から和尚さんと親戚一同が会する。


焼香、合掌、

出来損ないの初孫は初孫らしく祖父に語りかける。

部屋の隅に置かれた仏壇、位牌、遺影。
ここに彼の魂が眠ってるなんて信じられるはずもなく。
しるし、程度の物なのだろう。仏教の事は詳しく知らないけど。
その人が生きた、そして死んだ、というしるし。


祖父に伝えたい事、教えを請いたい事は山ほど。祖父の相槌や返答は皆無。
俺の思いは焼香の煙と共にふわっと宙に浮き、暫く頭の上を漂って消える。






 



2009,Aug,10,15:36

港区は豪雨。真夜中。

カーテン越しの窓を叩く雨の強い音と一緒に色々が、時折波みたいに押し寄せてくる。


今は、目をつぶってその波をやり過ごすしかできない。今は。
考えなきゃいけない。解ってはいる。

考えろ。

息苦しさはずっと。強い潮が自分の頭の直ぐ上を流れる海底の貝にでもなった気分だな。

やめろ。いい加減にしろ。くだらないメタファーなんてうんざりだしどこにもいけない。考えろ。

ああビールが飲みたいな。
ATMの時間も過ぎてそれすら叶わないこの現状が泣けるね畜生。


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港区は低気圧。昼過ぎ。

明日のために昨日から寝ずに過ごす。眠い。


どれだけストレス溜めても嘔吐感も腹痛も覚えた事もない。やっぱり俺はその辺はタフにできてるみたいだ。これも幾分苦しめられたりもする点ではあるけど。

幸いまだ22だし突然倒れた経験もなければ
心療内科に通った経験もないし、最新ビデオの棚の前で数時間立ち尽くしたような経験なんて無い。

まだつまらない冗談を言ったり知ってるかぶりをする奴の揚げ足とって遊んでやる元気はある。


Sun will shine 進め 三輪車 なんつってな。


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明日は祖父の初盆。





 


 



2009,Aug,8,02:59

書店グラフィティー

ただの日記。

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起きたらもうバイトに向かう時間。
その前に済ませる用事は書店とコンビニ。

本屋に行って、龍の「限りなく透明に近いブルー」とカミュの「異邦人」を手にとってレジに並んだら
お金足りなかった。
「あぁ、じゃあこっち(異邦人)、いいです」なんて言って龍の文庫本だけ買ったけど
こういう場面ってこう、店員のシステマティックな言動がさらに暗い心持にさせてくれる。

「じゃあこっち、いいです」なんて言うと
「はい、かしこまりました」なんて、ぽいと横にどけてレジを打つ。

「そうですか、あはは」みたいに軽く笑ってでもしてくれれば、俺の気持ちも少しは軽くなるのに。
まぁこんな事は思うだけです。思うだけにしてコンビニへ行ってATMで数日を凌ぐためのお金を下ろした。

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金曜の居酒屋は戦場。今日はここ最近の中じゃトップクラスに忙しかった。

まぁ、それだけ。特筆することもなく。

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終電で帰宅。

一息ついてPC弄って、やっぱりお腹減ったからコンビニ行ってきた。

じめっとした空気の中コンビニ袋をぶら下げててくてくと歩く。
少し前に「羊羹みたいな闇」という表現を見かけた。
良い表現だな。なんて身体で実感しながら。
徒歩30秒の距離で考えられることなんてそれくらいで。

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そして缶ビールを啜る今に至る。

ところで書店のお姉さんって色えんぴつみたいで微笑ましいと思いませんか。





 



2009,Aug,7,02:49

ダチュラ

村上龍 「コインロッカー・ベイビーズ」

  

コインロッカーを胎内としてこの世に生まれ出たキクとハシ。罪の子ふたりの心に渦まく愛と憎悪。廃墟と化した東京の上空に、華やかなステージに、そして南海の暗い海底に強烈な破壊のエネルギーがほとばしる。巨大な鰐を飼う美少女アネモネの願いは? 鮮烈なイメージで織りなす近未来小説の大きな序章。
(文庫本上巻 背表紙より)

ジョニーさんお薦めの本。読んでみた。

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生後直ぐ、真夏の茹だる日にコインロッカーに遺棄された二人、キクとハシ。二人は出会い孤児院で同じ時を過ごし、別離する。キクは暗く暑いコインロッカーの中で爆発した激しい衝動を内に秘め、ハシは愛を介する曲折的な苦悩を抱え、成長していく。

何のために人間は道具を作り出してきたかわかるか? 石を積み上げてきたかわかるか? 壊すためだ、破壊の衝動がものを作らせる、壊すのは選ばれた奴だ、お前なんかそうだぞキク、権利がある、壊したくなったら呪文だ、ダチュラ、片っぱしから人を殺したくなったら、ダチュラだ。

「ダチュラ」という言葉を巡りキクとアネモネは交錯しながら、東京という巨大な街を破壊したい衝動を育て上げる。

ハシは幼少期治療として聞かされた「音」を求め、歌手となり栄華と苦悩の日々を送る。


再び出会い交錯するキクとハシ。失われた母親の姿。胎内の記憶とコインロッカーの記憶。生と破壊。

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こんな描写がある。キクと里親の和代が、家を出たハシを探しに東京へ出た後、宿泊場所で和代が死んだ後のシーン。

十七年前、コインロッカーの暑さと息苦しさに抗して爆発的に泣き出した赤ん坊の自分、その自分を支えていたもの、その時の自分に呼びかけていたものが徐々に姿を現し始めた。どんな声に支えられて蘇生したのか、思い出した。殺せ、破壊せよ、その声はそう言っていた。壊せ、殺せ、全てを破壊せよ、赤い汁を吐く硬い人形になるつもりか、破壊を続けろ、街を廃墟に戻せ。

「生と破壊」がテーマのこの小説は、主人公二人のこういった境遇やそれから生じたエネルギーとともに運ばれていく。
この主人公二人が抱える曲折した愛と生へのエネルギーと破壊の衝動。こういうのって何も小説の主人公だけじゃなくて、俺達皆が多少なりとも抱えているものだと思う。龍はコインロッカーを閉塞された現代社会の一つのメタファーとして、人々が内に秘めるこの衝動や苦悩を洗い出し、提示したのだと思う。
コインロッカーに捨てられる事により貼られる「不必要」のレッテル。その主人公が「世の中に必要とされている人間などいない」という一つの答えにたどり着くように。


物語りのクライマックス、東京を破壊するために孤島から戻ってきたキクが、バイクを買い求める場面。

 それにしてもあんた達いい色に焼けてるね、サーファーかい? 白いスーツできめてるとこ見ると、サーフシティ・ベイビーズだね? 店員が金を数えながらそう聞く。ヘルメットの顎紐を締めて、いや違う、とキクは言った。
 俺達は、コインロッカー・ベイビーズだ。


なんだかんだ言って映画のワンシーンみたいなベタな場面が好きな俺は、やっぱりこのシーンにぐっときた。ここはこの小説を読んだ皆が、「お?」と目のスピードを緩める場面だと思う。
この「俺達」というのが、その場に居合わせたアネモネでもなければ同じ境遇に生まれたハシでもなく、ハシもアネモネも含めた、コインロッカーのような閉塞された現代社会に生きる全ての人達を指す様に感ぜられる。だからこのシーンがこれほどに心を動かすのだろう。


この小説を読んで考えるべきは、「生と破壊」という一見すれば両極端のエネルギーについて。
生きよという叫びと破壊せよという叫び。これらは必ずしも矛盾するとは言い切れないのかもしれない。
同じ衝動の表裏なのかもしれない。

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最近は部屋にいてもPCか読書くらいしかする事が無く、こうして新しく本を買ったり昔買った本を読み返したりで、2,3日に1冊のペースで読んでいます。

今は春樹のエッセイを読んでるけど、もう明日には読み終わりそうな予感。

次は何読もうかな。



 

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2009,Aug,1,15:43

ODEON

最近あんまり更新してなかったな。
CSSやもっと内側のプログラムを弄っての仕様変更の方をずっとやっていました。

がらっと変えてみたいけど
画像デザインできないんじゃやっぱり限界がありますね。

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木曜日の話。

バイトが早く終わり、後輩に誘われるがままに近くのダイニングバーへ行った。
働いた直後の火照った身体で、注文はビールと「甘くないカクテルが飲みたい」という彼女にブラッディマリー。

「ここのバイト真剣に辞めようと思ったことありますか?」

先日の飲み会後のいざこざの話題からスタート。




明るく楽しんでいるだけのような印象だった彼女も
実はすごく頑張り屋さんな事を知った。

高々バイトで、自腹切って店のお酒を持ち帰ってカクテルの練習なんて、そうそうやれる事じゃない。

「私叱られて伸びるタイプなんです」

羨ましいなと、思った。
打たれ強さと反発するエネルギーがある。

自分にもそういうものを持っていた頃があったような気もする。
こういうものも時間と共にすり減らしていく類いのものなのかな。どうだろう。


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俺が彼女にフラれてすぐに告白してきた彼女。
その話題は腫れ物みたいな会話の進行と雰囲気。

「私今禁煙中なんですよ」
「彼氏ができないから?」
「違いますー」
「1ヶ月もったら、1カートン買ってやるよ」
「えー本当ですか?」


ミックスナッツをボウルの中で転がしながら
終電の時間をちらちらと気にしながら

カウンター席片隅の交錯する話題も思いも、店の賑わいに消えていく。







 

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